マウスピース矯正とナイトガードは別物?違いを知って正しく使おう|BF銀座歯科・矯正歯科|銀座の歯医者・矯正歯科

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マウスピース矯正とナイトガードは別物?違いを知って正しく使おう

マウスピース矯正




歯科医院で作る透明なマウスピースを見ると、「これは矯正装置なのかな」「夜に使うマウスピースと何が違うのだろう」と疑問に感じる方は少なくありません。

マウスピース矯正とナイトガードは、どちらも歯に装着して使用するため、見た目だけでは違いが分かりにくいことがあります。特に、透明または半透明の装置で作られているものは、どちらも「歯を覆うマウスピース」という印象があるため、同じようなものだと思ってしまう方もいるでしょう。

しかし、両者はそもそもの目的が異なります。

マウスピース矯正は、歯に計画的な力を加えて少しずつ歯を移動させ、歯並びや噛み合わせを改善するための装置です。一方、ナイトガードは、主に睡眠中の歯ぎしりや食いしばりによって歯や顎に加わる負担を軽減することを目的として使用します。

つまり、マウスピース矯正は「歯を動かすための装置」であり、ナイトガードは「歯を守るための装置」と考えると、それぞれの役割を理解しやすくなります。

ただし、ナイトガードにもさまざまな種類があり、使用する人の噛み合わせや症状によって形状や厚みが異なります。また、矯正治療後に使用するリテーナーもマウスピースに似ていますが、こちらも目的はナイトガードとは異なります。

この記事では、マウスピース矯正とナイトガードの違いについて、目的や仕組み、使用時間、作製方法、費用、注意点などを詳しく解説します。




マウスピース矯正とは?歯を少しずつ動かすための装置


マウスピース矯正は、透明に近いマウスピース型の装置を装着し、歯を段階的に移動させていく矯正治療です。

一般的には、現在の歯並びから治療後の状態までを計画し、その過程に合わせて複数のマウスピースを作製します。一定期間ごとに新しいマウスピースへ交換することで、歯へ少しずつ力を加えていきます。

ワイヤー矯正では歯の表面にブラケットやワイヤーを取り付けますが、マウスピース矯正では透明な装置を歯列全体に装着するため、装置が目立ちにくいことが特徴です。

さらに、自分で取り外せるタイプの装置であれば、食事や歯磨きの際に外すことができます。そのため、装置を装着したまま食事をする必要がなく、普段どおりの歯磨きをしやすいというメリットがあります。

ただし、マウスピース矯正では、決められた時間しっかり装着することが重要です。自分で取り外せることは大きな利点である一方、外している時間が長くなれば治療計画どおりに歯が動かない可能性があります。

また、すべての歯並びがマウスピース矯正だけで対応できるとは限りません。歯の移動量や噛み合わせ、顎の状態などによっては、ワイヤー矯正など別の治療方法が適していることもあります。

つまり、マウスピース矯正は単なる歯を覆うカバーではなく、歯を計画的に動かすために設計された治療用の装置なのです。




🌙 ナイトガードとは?睡眠中の歯ぎしりから歯を守る装置


ナイトガードは、主に睡眠中に装着して使用するマウスピース型の装置です。

睡眠中に無意識に歯ぎしりや食いしばりをしていると、歯には普段の食事では考えられないほど大きな力が加わることがあります。長期間にわたって強い力がかかると、歯のすり減りや欠け、詰め物や被せ物への負担、顎関節周辺の不調などにつながる可能性があります。

ナイトガードは、こうした歯や顎への負担を軽減することを目的として使用されます。

ナイトガードを装着しても歯を矯正するわけではありません。歯を決められた位置へ移動させる装置ではなく、歯と歯の間にクッションとなる素材を介在させることで、直接的な接触によるダメージを抑える役割を担います。

ナイトガードには、歯科医院で作製するもののほか、市販品もあります。しかし、歯ぎしりや食いしばりの程度、噛み合わせには個人差があるため、歯科医院で自分の口に合ったものを作製することが安心です。

特に強い歯ぎしりがある方の場合、装置の厚みや形状が合っていないと、かえって噛み合わせに違和感を覚える可能性があります。

ナイトガードを使用する際には、「ただ歯に装着できればよい」と考えるのではなく、自分の歯や顎の状態に適した装置を選ぶことが重要です。




🔎 マウスピース矯正とナイトガードの決定的な違い


両者の最大の違いは、使用する目的です。

マウスピース矯正は、歯並びを変えるために歯へ力を加える装置です。治療計画に沿って歯を少しずつ移動させ、最終的に歯並びや噛み合わせを整えることを目指します。

一方、ナイトガードは、歯ぎしりや食いしばりから歯を守るために使用します。基本的には歯を積極的に移動させることを目的としていません。

この違いを理解しておくことは非常に重要です。

例えば、「歯並びも気になるし、寝ている間の歯ぎしりも気になる」という場合、ナイトガードを使えば歯並びまで改善できると考えてしまう方がいるかもしれません。しかし、ナイトガードは矯正装置ではないため、歯並びを整える目的で使用するものではありません。

反対に、マウスピース矯正の装置をナイトガードの代わりとして自己判断で使用することも適切ではありません。

マウスピース矯正では、治療計画に沿って歯を動かすための形状が設計されています。歯ぎしりや食いしばりによる力を受け止めることを主目的とした装置ではないため、ナイトガードとは役割が異なります。

見た目が似ているからこそ、用途を混同しないことが大切です。




🪥 リテーナーもナイトガードとは違う?矯正後の装置にも注意


マウスピース型の装置には、矯正治療後に使用する「リテーナー」もあります。

リテーナーは、矯正によって整えた歯並びを安定させるために使用する装置です。歯は矯正治療が終わった直後から完全に固定されているわけではなく、時間が経つと元の位置へ戻ろうとする「後戻り」が起こる可能性があります。

そのため、矯正後には一定期間リテーナーを使用し、歯並びを安定させることが重要です。

リテーナーにも透明なマウスピース型のものがあるため、ナイトガードと見た目がよく似ている場合があります。しかし、リテーナーは歯並びを維持するための装置であり、歯ぎしりから歯を守ることを主な目的としているわけではありません。

もちろん、装置の種類や素材によっては歯への力をある程度分散させることがありますが、リテーナーとナイトガードは基本的に役割が異なります。

矯正治療後に歯ぎしりが気になる場合には、自己判断でリテーナーをナイトガードとして使用するのではなく、担当の歯科医師へ相談することが大切です。




歯のクリーニングとは

💡 ナイトガードを使うと歯並びが悪くなることはある?


「ナイトガードを付けると歯が動いてしまうのではないか」と心配する方もいます。

基本的には、適切に設計されたナイトガードを歯科医師の管理のもとで使用することが重要です。

口の中に合っていない装置を長期間使用すると、噛み合わせに違和感が生じる可能性があります。また、歯の状態や噛み合わせが変化しているにもかかわらず、古いナイトガードをそのまま使い続けることも望ましくありません。

特に矯正治療を受けた経験がある方は、歯並びを維持するためのリテーナーとナイトガードをどのように使い分けるのかを歯科医師へ確認する必要があります。

矯正治療後は歯が移動しやすい時期があるため、装置の使用方法を自己判断で変更することは避けたほうがよいでしょう。

ナイトガードを使用していて噛み合わせに違和感が出た場合や、朝起きたときに顎が強く疲れている場合には、装置が現在の口腔内の状態に合っているか確認してもらうことをおすすめします。




🛌 ナイトガードはどんな人に必要?


ナイトガードは、すべての人に必要というわけではありません。

歯ぎしりや食いしばりが強く、歯がすり減っている場合や、詰め物・被せ物などに負担がかかっている場合には、歯科医師から使用を提案されることがあります。

また、朝起きたときに顎が疲れている、頬の内側に噛み跡がある、歯の先端が以前より平らになっているなどの変化がある場合には、睡眠中に歯ぎしりや食いしばりをしている可能性があります。

ただし、本人が自覚していないケースも多いため、「歯ぎしりをしているか分からないから必要ない」とは限りません。

歯科医院では、歯のすり減り方や噛み合わせ、顎の状態などを確認し、必要に応じてナイトガードの使用を検討します。

特に、歯ぎしりによって歯が欠けたり、詰め物が外れたりした経験がある方は、放置せずに一度相談してみるとよいでしょう。




🦷 マウスピース矯正中にナイトガードを使うことはできる?


マウスピース矯正中に歯ぎしりや食いしばりが気になる方もいるでしょう。

しかし、矯正用のマウスピースとナイトガードを重ねて装着するなど、自己判断で使い方を変更することはおすすめできません。

マウスピース矯正では、装置を装着することで歯に計画的な力を加えています。そこへ別の装置を重ねると、装着状態や歯への力のかかり方が変化する可能性があります。

歯ぎしりが強い方の場合には、矯正治療を担当している歯科医師へ相談することが大切です。治療計画や使用している装置の種類を考慮したうえで、適切な対応方法を検討してもらえます。

また、マウスピース矯正中にアライナーが頻繁に割れる、変形する、傷が目立つといった場合には、強い歯ぎしりや食いしばりが関係している可能性もあります。

装置の破損を繰り返す場合には、そのまま使い続けるのではなく、早めに歯科医院へ相談しましょう。




🧼 マウスピースもナイトガードも清潔に保つことが大切


歯に長時間装着する装置は、どちらであっても清潔に管理することが大切です。

装置を使用した後に汚れを放置すると、細菌や臭いの原因になることがあります。特にナイトガードは睡眠中に使用するため、装着前に歯をきれいにしておくことが重要です。

ナイトガードを外した後は、歯科医院から指示された方法で洗浄し、十分に乾燥させてから専用ケースなどで保管します。

マウスピース矯正でも同様に、食事の後に歯磨きをしてから装置を装着することが基本です。装置自体も流水などで清潔に保ち、歯科医院から案内されている洗浄方法を守りましょう。

熱湯を使った洗浄は、素材が変形する可能性があるため避ける必要があります。

また、長期間使用している装置に傷や変形、ひび割れなどが見られる場合には、交換が必要になることがあります。装置の状態は定期的に確認するようにしましょう。




💰 マウスピース矯正とナイトガードの費用は違う?


マウスピース矯正とナイトガードでは、治療の目的が異なるため、費用の考え方も大きく異なります。

マウスピース矯正は、歯並びや噛み合わせを改善するための矯正治療です。治療前の検査や診断、装置の作製、治療中の診察、治療後の保定など、複数の段階に分けて費用が発生する場合があります。

一方、ナイトガードは歯ぎしりや食いしばりから歯を守るための装置です。作製する装置の種類や歯科医院の料金体系によって費用は異なります。

また、ナイトガードには市販品もありますが、歯科医院で作製するものとは適合性や素材、設計が異なります。

費用だけを見て選ぶのではなく、自分の歯や噛み合わせに合った装置なのかを確認することが重要です。




マウスピース矯正とナイトガードに関するよくある質問


マウスピース矯正とナイトガードは同じものですか?

同じものではありません。マウスピース矯正は歯を計画的に動かして歯並びや噛み合わせを改善するための装置であり、ナイトガードは主に歯ぎしりや食いしばりによる歯や顎への負担を軽減するための装置です。見た目が似ていても目的や設計が異なります。

ナイトガードを付ければ歯並びもきれいになりますか?

ナイトガードは歯並びを改善するための矯正装置ではありません。歯ぎしりなどによる負担から歯を守ることが主な目的なので、歯並びを整えたい場合には矯正治療を検討する必要があります。

市販のナイトガードでも問題ありませんか?

市販品にもさまざまな種類がありますが、口腔内の状態や噛み合わせに合っていない場合、違和感が出る可能性があります。歯ぎしりや食いしばりが強い方、顎の痛みなどがある方は、歯科医院で相談したうえで作製することが安心です。

矯正治療後のリテーナーをナイトガードとして使えますか?

リテーナーとナイトガードは目的が異なります。矯正治療後の歯並びを維持しながら歯ぎしりにも対応したい場合には、担当の歯科医師へ相談し、現在の歯並びや噛み合わせに適した装置を検討してもらいましょう。




歯並び

🌿 まとめ|見た目が似ていても目的は別。正しく使い分けよう


マウスピース矯正とナイトガードは、どちらも歯に装着する装置であるため、一見するとよく似ています。しかし、両者には明確な違いがあります。

マウスピース矯正は、歯へ計画的に力を加え、少しずつ歯を移動させて歯並びや噛み合わせを整えるための装置です。一方、ナイトガードは睡眠中の歯ぎしりや食いしばりから歯を守り、歯や詰め物、顎などにかかる負担を軽減することを目的としています。

さらに、矯正治療後に使用するリテーナーもマウスピース型のものがありますが、こちらは整えた歯並びを維持するための装置です。

このように、「歯に装着する透明な装置」という共通点はあっても、それぞれの役割は大きく異なります。

特に、歯ぎしりが気になるからといって矯正用のマウスピースをナイトガードとして使用したり、ナイトガードを歯並び改善の目的で使用したりすることは適切ではありません。

歯並びが気になる場合には矯正治療について相談し、歯ぎしりや食いしばりが気になる場合にはナイトガードの必要性について歯科医師へ相談することが大切です。

また、矯正治療後に歯ぎしりがある方や、マウスピース矯正中に強い食いしばりがある方など、複数の悩みを抱えている場合には、それぞれの装置をどのように使い分けるのかを自己判断せず、担当医と確認するようにしましょう。

装置は「付ければよい」というものではなく、自分の歯並びや噛み合わせ、生活習慣に合ったものを正しく使うことが重要です。

見た目が似ているからこそ、それぞれの役割を正しく理解して、歯並びを整えることと歯を守ることの両方を大切にしていきましょう。



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監修者情報

小池 陵馬(こいけ りょうま)
BF銀座歯科・矯正歯科 院長/医療法人清翔会 理事長

【学歴】
広島大学歯学部 卒業
【資格・認定】
日本顎咬合学会 認定医(噛み合わせ認定医)
【実績】
インビザライン「レッドダイヤモンド・プロバイダー」(国内最高ランク)
症例数30,000件以上の矯正治療実績
【展開】
全国17院を展開
【その他】
名古屋市立大学口腔外科 非常勤講師

矯正治療のスペシャリストとして培った噛み合わせの専門知識と、30,000件超の豊富な臨床経験を基に、歯を削らない審美治療「ブラックフィルム」を通じて、患者さまの天然歯を守りながら理想の笑顔を実現しています。