
多くの人が歯列矯正を始める理由は、
「歯並びを整えて見た目を良くしたい」
「噛み合わせを改善したい」
「将来のむし歯や歯周病を予防したい」
などさまざまです。
しかし、矯正治療にはもうひとつ大切な側面があります。
それは、治療後の“後戻り”をいかに防ぐかというテーマです。
矯正治療は、歯を動かして終わりではありません。
治療終了後の期間こそ、実はもっとも重要なのです。
なぜなら、歯は動かした後、
自然な力によって“元の位置へ戻ろう”とする性質があるためです。
矯正をこれから始める人にとっても、すでに治療中の人にとっても、
「後戻りを防ぐ知識」は必ず役に立つ内容です。
後戻りとは?
後戻りとは、矯正治療で整えた歯が、治療後の時間の経過とともに元の位置へ戻ろうとする現象のことです。
後戻りは特別なことではなく、
**ほとんどの人に自然に起こる“体の反応”**です。
歯は骨の中に固定されているように見えますが、実際には
● 歯を支える骨
● 歯根膜
● 歯ぐき(歯肉)
● 舌や唇の筋肉
など、多くの組織とバランスを取りながらその位置に保たれています。
矯正治療では、歯を新しい位置へ動かしますが、周りの組織はすぐには慣れません。
そのため、治療後しばらくは
“元のバランスに引っ張り戻す力”
が働くのです。
これこそが後戻りの根本的な原因です。
なぜ後戻りは起こるのか?
後戻りにはいくつかの理由がありますが、ここでは特に重要なポイントを詳しく解説します。
歯根膜の性質
歯根膜は歯を支える膜で、歯を正しい位置に戻すための“記憶のような性質”があります。
矯正治療で歯を移動すると、歯根膜はその変化に適応しきれていません。
そのため、
元の位置に戻ろうとしたり、揺れを起こしたりするのです。
骨のリモデリングが完了していない
歯を動かすと、周囲の骨はゆっくり変化します。
しかし、治療終了直後はまだ安定しておらず、
歯を支える骨が完全に固まっていない状態です。
骨が安定するには数カ月〜数年かかるため、
その間は特に後戻りリスクが高まります。
舌や唇、頬のクセによる影響
例えば
● 舌で歯を押すクセ
● 唇を噛むクセ
● 口呼吸
● 頬杖
などの習慣は、歯並びを乱す大きな原因のひとつです。
矯正後にも同じクセを繰り返すことで、
再び歯が動いて後戻りを引き起こすことがあります。
成長による顎の変化
特に子どもや思春期の矯正は、顎が成長途中であるため慎重な経過観察が必要です。
成長の方向性によっては、歯並びが変化しやすく、後戻りが起こりやすくなります。
年齢による変化
大人でも、加齢により
● 歯ぐきの退縮
● 骨密度の変化
● 噛み癖の変化
が生じるため、歯並びが自然に動くことがあります。
つまり、矯正したかどうかに関わらず、
歯並びは一生変化し続けるものと理解しておく必要があります。

後戻りが起こりやすいケース
すべての人に後戻りリスクがありますが、特に以下のケースでは注意が必要です。
抜歯を伴う矯正
抜歯矯正では大きく歯を動かすため、治療後しばらくは戻る力が強く働きます。
特に前歯の後戻りが起こりやすい傾向があります。
開咬(奥歯は噛むが前歯が浮く状態)
舌癖(舌を前に押し出すクセ)があると、開咬は非常に後戻りしやすいとされています。
反対咬合(受け口)
成長の影響を受けやすく、治療後も骨格の変化によって歯が動くことがあります。
叢生(ガタガタの歯並び)
スペース不足が原因の場合、治療後に隙間が戻ることがあるため注意が必要です。
生活習慣の影響
● うつ伏せ寝
● 横向き寝
● 頬杖
● 片噛み
● 口呼吸
などは、歯並びを徐々に乱す原因になります。
歯周病がある場合
歯ぐきが弱いと歯が動きやすく、後戻りが起こりやすくなります。
後戻りを防ぐために最も重要なこと
後戻り対策は数多くありますが、その中でも最も効果的で必須となるのが
**保定(ほてい)**です。
ここでは、保定の重要性や方法、注意点を詳しく見ていきます。

保定とは?
保定とは、矯正治療で整えた歯並びを維持し、後戻りを防ぐための期間、またはそのために使用する装置を指します。
矯正装置を外した後、
● 歯の位置
● 骨の安定
● 筋肉のバランス
が整うまで、歯をしっかり固定する必要があるのです。
保定期間は一般的に
2〜3年程度
といわれますが、後戻りリスクの高い人はもっと必要な場合もあります。
保定装置の種類
保定にはいくつかの方法があります。
マウスピースタイプ(リテーナー)
透明で目立ちにくく、取り外しができるタイプ。
メリット:
● 見た目が自然
● 清潔に保てる
●違和感が少ない
デメリット:
● つけ忘れると後戻りが進む
● 紛失のリスクがある
ワイヤー固定式(フィックスリテーナー)
歯の裏側に細いワイヤーを固定し、歯を動かないように維持します。
メリット:
● 日常的に装置を意識しなくてよい
● 前歯の後戻りを防ぎやすい
デメリット:
● ブラッシングに慣れが必要
● ワイヤーが外れると後戻りの危険大
組み合わせによる保定
リスクの高い人は、マウスピース+ワイヤー固定の併用が一般的。
保定期間の過ごし方
保定期間は矯正治療以上に大切ともいわれます。
効果を最大限にするためのポイントを紹介します。
指示された時間は必ず守る
「寝るときだけでOK」といわれることもありますが、
実際には人によって必要時間が異なります。
とくに治療直後は
1日中使用が基本の場合も多いです。
定期検診は必ず受ける
後戻りの初期は自分では気付かないことが多いため、
専門的なチェックが欠かせません。
保定装置は清潔に
カビやニオイの原因になるため、
● 毎日の洗浄
● 乾燥
を徹底しましょう。
装置を失くさない
リテーナーの紛失による後戻りは非常に多いケースです。

後戻りを減らすために知っておきたい生活習慣
後戻りは「装置」だけで防げるものではなく、
生活習慣の改善も欠かせません。
舌のクセを治す
舌が常に前に出ていると、前歯が押されて後戻りします。
理想の舌の位置は、
上あごの天井にピタッとつく場所(スポット)
です。
口呼吸を治す
口呼吸は歯並びに悪影響を与えやすく、後戻りの原因にもなります。
● 鼻詰まりの治療
● 姿勢の改善
● 鼻呼吸トレーニング
などが重要です。
頬杖をしない
頭の重みは歯を動かす力よりも強く、後戻りを引き起こす要因になります。
片側だけで噛まない
噛み癖が偏ると、歯並びのバランスが崩れやすくなります。
正しい噛み方を意識する
食事のときには左右均等に噛むように心がけましょう。
それでも後戻りしてしまったら?
後戻りは適切に対処すれば改善可能です。
軽度の後戻り
リテーナーの再装着で対応できるケースがあります。
早期発見がポイントです。
中等度の後戻り
部分矯正で対応できる場合があります。
前歯だけのマウスピース矯正で済むこともあります。
重度の後戻り
再矯正が必要になるケースもありますが、
以前より短期間で済むこともあります。
後戻りしにくい歯並びをつくるコツ
長期的に歯並びをキープするには、以下のポイントが重要です。
● 保定装置を正しく使う
● 生活習慣を整える
● 定期検診を欠かさない
● むし歯・歯周病を予防する
● 歯に負担のかかる癖をやめる
矯正はゴールではなくスタート。
治療後のケアこそが、美しい歯並びを長く保つ鍵となります。
まとめ
矯正治療で美しい歯並びを手に入れても、
後戻り対策をしなければ、結果は長続きしません。
後戻りは
● 生体の自然な反応
● 癖や生活習慣
● 骨や筋肉の変化
などが原因で起こるため、誰にでも起こり得る現象です。
大切なのは、
治療終了後の保定を丁寧に行い、歯並びを守るための生活習慣を身につけること。
矯正は「歯を動かす期間」だけでなく、
「歯を守る期間」まで意識することで、その価値が最大限に発揮されます。
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