歯周病でも矯正は可能?後悔しない治療判断のポイント|BF銀座歯科・矯正歯科|銀座の歯医者・矯正歯科

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歯周病でも矯正は可能?後悔しない治療判断のポイント

歯並び

 

歯並びを整えたいと考えたとき、多くの人が気になるのが「歯周病があっても矯正治療は受けられるのか」という問題です。特に成人になってから矯正を検討する方の中には、歯茎の腫れや出血、歯周ポケットの指摘を受けた経験がある方も少なくありません。実際、成人矯正の相談では歯周病と矯正治療の関係について質問される機会が非常に多くあります。

以前は歯周病があると矯正治療は難しいと考えられることもありました。しかし現在では歯周病治療と矯正治療を適切に組み合わせることで、多くの症例に対応できるようになっています。ただし、すべてのケースで矯正治療が可能というわけではありません。歯周病の進行度や歯を支える骨の状態によっては、先に歯周病治療を優先する必要があります。

歯周病は単に歯茎が腫れる病気ではなく、歯を支える骨を破壊する疾患です。そのため歯を動かす矯正治療との関係は非常に深く、正しい知識を持ったうえで治療計画を立てることが重要になります。

この記事では、歯周病がある場合でも矯正治療ができるのか、どのような条件が必要なのか、そして安全に治療を進めるために知っておくべきポイントについて詳しく解説します。



◆ 歯周病とはどのような病気なのかを正しく理解しよう

歯周病と矯正治療の関係を理解するためには、まず歯周病そのものについて正しく知ることが大切です。

歯周病とは、歯と歯茎の境目に細菌が侵入し、歯茎や歯を支える骨に炎症を起こす病気です。初期段階では歯肉炎と呼ばれ、歯磨きの際に出血したり歯茎が赤く腫れたりする程度ですが、進行すると歯周炎へ移行し、歯槽骨と呼ばれる骨が少しずつ破壊されていきます。

歯周病の怖いところは、痛みがほとんどないまま進行する点にあります。虫歯の場合は痛みやしみる症状が現れるため異常に気付きやすいですが、歯周病は自覚症状が少なく、気付いたときには重症化していることも珍しくありません。

成人が歯を失う原因の第一位は歯周病といわれています。つまり歯周病は歯茎の病気ではなく、歯そのものの寿命を左右する重大な疾患なのです。

歯周病が進行すると歯を支える骨が減少するため、歯がグラグラし始めます。さらに悪化すると自然に歯が抜け落ちたり、保存が難しくなったりすることもあります。

矯正治療では歯槽骨の代謝を利用して歯を動かします。そのため歯周病によって骨が大きく失われている場合には、歯を安全に移動させることが困難になるケースがあります。

また、歯周病は全身の健康とも関係しています。近年の研究では糖尿病や心疾患、脳血管疾患との関連も指摘されており、口腔内だけの問題ではないことが明らかになっています。

そのため矯正治療を検討している場合でも、まず歯周病の有無を確認し、必要に応じて適切な治療を受けることが重要になります。

歯周病を正しく理解することは、安全で成功率の高い矯正治療を実現する第一歩といえるでしょう。



◆ 歯周病があっても矯正治療はできるのか

結論からいうと、歯周病があるからといって必ずしも矯正治療ができないわけではありません。

現在の歯科医療では、歯周病をコントロールしながら矯正治療を行う方法が確立されています。そのため歯周病患者であっても、適切な条件を満たしていれば矯正治療を受けられる可能性があります。

重要なのは歯周病の進行状態です。

軽度から中等度の歯周病であれば、まず歯周病治療を行い、炎症を十分に抑えたうえで矯正治療を開始するケースが一般的です。

歯周病治療では歯石除去やクリーニング、ブラッシング指導などを通じて口腔内環境を改善していきます。

歯茎の炎症が落ち着き、歯周ポケットの状態が安定していることが確認できれば、矯正治療を開始できる可能性があります。

一方で重度歯周病の場合には慎重な判断が必要になります。

歯槽骨の吸収が著しく進行している場合、矯正による力が歯に過度な負担を与えてしまう可能性があります。

その結果、歯の動揺が悪化したり、歯を失うリスクが高まったりすることも考えられます。

しかし近年では、歯周病専門医と矯正医が連携しながら治療を進めることで、以前なら難しいとされた症例にも対応できるようになっています。

実際に歯並びの改善によって清掃性が向上し、長期的な歯周病管理がしやすくなるケースもあります。

例えば重なり合った歯並びでは歯ブラシが届きにくく、歯垢が蓄積しやすくなります。

矯正によって歯列を整えることで清掃効率が向上し、結果として歯周病予防につながることもあります。

つまり歯周病と矯正治療は対立するものではなく、適切に組み合わせることで相乗効果を生み出すことも可能なのです。

ただし、そのためには精密検査と正確な診断が欠かせません。

自己判断で矯正を始めるのではなく、歯周組織の状態を十分に評価したうえで治療方針を決定することが重要です。



ワイヤー矯正

◆ 歯周病患者が矯正治療を受けるメリットとは

歯周病がある人にとって矯正治療はリスクばかりではありません。

実は適切な治療計画のもとで行われる矯正治療には、多くのメリットがあります。

まず大きな利点として挙げられるのが清掃性の向上です。

歯並びが悪い状態では歯ブラシが届きにくい部分が多くなります。

特に歯の重なりやねじれが強い場合、どれだけ丁寧に磨いても歯垢が残りやすくなります。

その結果、歯周病菌が増殖しやすくなり、炎症が慢性化する原因になります。

矯正治療によって歯列が整うと歯ブラシや歯間ブラシが届きやすくなり、日常的なセルフケアの質が向上します。

また、噛み合わせの改善も重要なメリットです。

噛み合わせが悪い状態では一部の歯に過剰な力が集中しやすくなります。

歯周病によって骨が減少している歯に強い負担が加わると、さらに動揺が進行することがあります。

矯正によって咬合バランスを整えることで、歯への負担を分散させることが可能になります。

さらに見た目の改善による心理的メリットもあります。

成人矯正を希望する方の多くは見た目へのコンプレックスを抱えています。

歯並びが整うことで笑顔に自信が持てるようになり、人前で話すことや写真撮影への抵抗感が軽減されることもあります。

近年では健康面だけでなく生活の質の向上という観点からも矯正治療の価値が注目されています。

もちろん歯周病患者の場合は通常より慎重な管理が必要ですが、適切な治療計画によって多くのメリットを得ることが可能です。



◆ 歯周病がある場合の矯正治療で注意すべきポイント

歯周病患者が矯正治療を受ける際には、通常以上に注意しなければならない点があります。

最も重要なのは歯周病の継続管理です。

矯正治療が始まると装置によって清掃が難しくなります。

そのため治療開始前以上に丁寧なセルフケアが求められます。

歯磨きだけでなく歯間ブラシやタフトブラシを活用し、歯周病菌の増殖を防ぐことが必要です。

また、定期的な歯周病検査も欠かせません。

歯周ポケットの深さや歯の動揺度、出血の有無などを継続的に確認しながら治療を進める必要があります。

さらに矯正力のコントロールも重要です。

健康な歯周組織を持つ患者と比較すると、歯周病患者では弱い力で慎重に歯を動かす必要があります。

過度な力は歯槽骨への負担を増やし、治療リスクを高める可能性があります。

また、治療期間中は定期的なクリーニングを受けることが推奨されます。

専門的なメンテナンスによって歯石やバイオフィルムを除去し、歯周病の再発を防ぐことができます。

歯周病と矯正治療を両立させるためには、患者自身の協力も非常に重要です。

歯科医院任せにするのではなく、自宅でのケアを徹底しながら治療に取り組む姿勢が求められます。



◆ 歯周病と矯正治療に関するよくある質問

歯周病があると矯正治療は断られますか?

必ずしも断られるわけではありません。歯周病の進行度によって判断され、多くの場合は歯周病治療を優先してから矯正治療を開始します。

歯が少しグラグラしていても矯正できますか?

可能な場合もありますが、歯の動揺の原因や骨の状態を詳しく調べる必要があります。精密検査による診断が重要です。

矯正治療で歯周病は改善しますか?

矯正治療自体が歯周病を治すわけではありません。しかし歯並びが改善することで清掃しやすくなり、歯周病管理がしやすくなる効果は期待できます。

歯周病治療と矯正治療は同時にできますか?

症例によっては可能です。歯周病専門医と矯正医が連携しながら治療を進めることがあります。



マウスピースを持っている女性

◆ 歯周病があっても諦めず専門医へ相談しよう

歯周病があるからといって、必ずしも矯正治療を諦める必要はありません。現在では歯周病治療と矯正治療を組み合わせた総合的なアプローチが確立されており、多くの患者が安全に治療を受けられるようになっています。

ただし、重要なのは歯周病の状態を正確に把握し、適切な管理のもとで治療を進めることです。歯周病を放置したまま矯正治療を行うのではなく、まずは口腔内環境を整えたうえで治療計画を立てることが成功への近道になります。

歯並びの改善は見た目だけでなく、清掃性や噛み合わせの向上にもつながります。結果として長期的な歯の健康維持に貢献する可能性もあります。

もし歯周病を指摘されていて矯正治療を迷っているのであれば、一人で悩まずに矯正医や歯周病専門医へ相談してみてください。正しい診断と適切な治療方針によって、理想的な歯並びと健康な口腔環境の両立を目指すことは十分可能です。


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監修者情報

小池 陵馬(こいけ りょうま)
BF銀座歯科・矯正歯科 院長/医療法人清翔会 理事長

【学歴】
広島大学歯学部 卒業
【資格・認定】
日本顎咬合学会 認定医(噛み合わせ認定医)
【実績】
インビザライン「レッドダイヤモンド・プロバイダー」(国内最高ランク)
症例数30,000件以上の矯正治療実績
【展開】
全国17院を展開
【その他】
名古屋市立大学口腔外科 非常勤講師

矯正治療のスペシャリストとして培った噛み合わせの専門知識と、30,000件超の豊富な臨床経験を基に、歯を削らない審美治療「ブラックフィルム」を通じて、患者さまの天然歯を守りながら理想の笑顔を実現しています。