
ORTHODONTIC & DENTAL HEALTH
「マウスピース矯正は歯根吸収しにくいと聞いたけれど、本当?」 「矯正治療で歯の根が短くなることはあるの?」 と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
歯根吸収は、矯正治療を検討する際に知っておきたいリスクの一つです。 ただし、歯根吸収の起こりやすさには、 治療方法だけでなく、歯の状態や歯の動かし方、 治療期間などさまざまな要因が関係します。
マウスピース矯正だから必ず歯根吸収しない、 あるいはワイヤー矯正だから必ず起こる、 という単純なものではありません。
この記事では、マウスピース矯正と歯根吸収の関係について、 矯正を検討している方にも分かりやすく解説します。
マウスピース矯正は歯根吸収しにくいの?
マウスピース矯正は、透明な装置を一定時間装着し、 段階的に歯を動かしていく矯正方法です。
一般的に、一枚ごとのマウスピースによって計画的に歯を動かしていきます。 そのため、歯に加える力を細かくコントロールしながら 治療を進めることができる点が特徴の一つです。
段階的に
歯を動かす
治療計画に沿って少しずつ歯の位置を変化させていきます。
力の加わり方を
考慮する
一人ひとりの歯並びや治療計画に合わせ、 歯をどのように動かすかを検討します。
定期的な
状態確認が重要
治療中も歯や歯ぐき、 必要に応じて歯根の状態を確認しながら進めます。
そもそも矯正治療における歯根吸収とは?
歯は、歯ぐきの上に見えている部分だけでなく、 顎の骨の中に埋まっている「歯根」と呼ばれる部分があります。
歯根吸収とは、この歯根の一部が短くなったり、 形が変化したりする状態を指します。
矯正治療では歯を支える組織に変化が起こる
矯正治療では、歯に適切な力を加えることで、 歯の周囲にある組織の反応を利用して歯を移動させます。
その過程では個人差があり、 一部のケースでは歯根に変化が生じることがあります。
軽微な変化でも定期的な確認が大切
歯根の状態は自分で直接確認することができません。 そのため、必要に応じてレントゲンなどによる確認を行い、 治療を適切に管理することが重要です。
歯根吸収の程度や起こりやすさには個人差があります。 歯の形や過去の外傷、治療前の状態などによっても異なるため、 治療前の検査と治療中の継続的なチェックが大切です。
歯根吸収のリスクに関係する主な要因
歯根吸収は、矯正装置の種類だけで決まるものではありません。 さまざまな要因を総合的に考慮する必要があります。
歯の動かし方や
加わる力
歯をどの方向に、 どの程度動かすのかは、 歯根への影響を考えるうえで重要な要素の一つです。
治療期間や
歯の移動量
治療期間や必要な歯の移動量も、 一人ひとりの治療内容によって異なります。
もともとの
歯根の状態
治療開始前の歯根の形や状態、 過去の外傷なども確認することが大切です。
歯根の形には個人差があります
歯根の長さや形は、すべての人で同じではありません。 そのため、治療を始める前に歯の状態を確認し、 一人ひとりに合った治療計画を立てる必要があります。
過去の歯の外傷なども確認が必要
過去に歯を強くぶつけた経験がある場合など、 歯の状態に影響している可能性があります。 問診時には、気になる既往歴を歯科医師に伝えることも重要です。

マウスピース矯正で歯根吸収リスクを考えるときのポイント
マウスピース矯正を選ぶ際には、 「歯根吸収しにくい」というイメージだけで判断するのではなく、 治療全体の管理体制を確認することが大切です。
治療前に十分な検査を受ける
歯並びだけでなく、歯根や歯ぐき、 噛み合わせなどを確認したうえで治療計画を立てます。
自分の状態に合った治療計画を立てる
必要な歯の移動量や治療方法は一人ひとり異なります。 個別の状態に合わせた計画が重要です。
マウスピースの装着時間を守る
指示された装着時間や使用方法を守ることは、 計画に沿って治療を進めるために重要です。
定期的な診察を欠かさない
治療中の歯の動きや装置の状態を確認し、 必要に応じて治療計画を調整します。
気になる症状を早めに伝える
強い痛みや違和感など、 普段と異なる変化を感じた場合は、 自己判断せず歯科医院へ相談しましょう。
歯根吸収を防ぐために矯正中に意識したいこと
歯根吸収を完全に防げるとは限りませんが、 治療中の管理を適切に行うことは非常に重要です。
- 指示されたマウスピースの装着時間を守る
- 自己判断で交換時期や使用方法を変更しない
- 定期的な診察を欠かさない
- 痛みや違和感が続く場合は早めに相談する
- 歯ぎしりや食いしばりなど気になる習慣を伝える
自己判断でマウスピースの使用を変更しない
「早く治療を終わらせたいから次のマウスピースに早く交換する」 「痛みが気になるからしばらく装着をやめる」 といった自己判断は避けましょう。
マウスピース矯正は、 治療計画に沿って進めることが大切です。 不安がある場合は、必ず担当の歯科医師に相談してください。
定期検診で状態を確認する
矯正治療では、歯が計画通りに動いているかだけでなく、 歯や歯ぐきの健康状態も確認する必要があります。
定期的な診察を受けることで、 気になる変化があった場合にも早めに対応を検討できます。
マウスピース矯正と歯根吸収に関するよくある質問

マウスピース矯正の歯根吸収リスクを正しく理解し、安心して治療を始めましょう
マウスピース矯正は、 目立ちにくい装置で矯正治療を進められる方法の一つです。 しかし、歯根吸収について考える際は、 「マウスピースだから起こらない」と単純に考えることはできません。
歯根吸収のリスクには、 歯の状態や歯の動かし方、 治療期間など複数の要因が関係します。
重要なのは、治療前に十分な検査を行い、 一人ひとりの状態に合わせた治療計画を立て、 治療中も定期的に状態を確認することです。
「自分の場合はマウスピース矯正が適している?」 「歯根の状態が気になる」 という方は、まずは専門的な診察を受け、 ご自身のお口の状態を確認することから始めましょう。
マウスピース矯正や歯根吸収について、
気になることはお気軽にご相談ください。
歯根吸収の発生や程度、矯正治療による影響には個人差があります。
実際の治療方針については、歯科医師による診察・検査を受けたうえでご判断ください。
